みなさんはホームセンターやディスカウントショップで有名メーカーなのに格安で販売されているエアコンを見たことはありませんか?
実はあれ、型落ち品の可能性が高いです。
「昨年モデルがお買い得!」などの表示がされ販売されていればいいのですが、ただ安い値段だけを大きく表示しているところも多いですよね。
もちろん型落ち品だからと言ってエアコン自体の質が悪いわけでもないですし、不良品を売っているわけでもないです。余った在庫を安く売っているだけですのでお買い得であることは間違いないです。ただ、新商品を購入する場合と何が違うのかは理解をして購入された方が良いかもしれません。
この記事ではエアコンの
・新商品と型落ち品の違い
・製造年の見分け方
を解説していきたいと思います
目次
エアコンの販売から取り付けまで一括で行う
新潟のエアコン専門店のホームページです
新商品と型落ち品の違い
新商品と型落ち品では主にアフターサービスの面で違いが出てきます。すべてが新商品と同じで格安で購入できるというわけにはいかないわけですが、リスクを理解した上で許容できるのであれば型落ち品もおすすめです。
エアコンの品質に違いは?
まず新商品と型落ち品に品質の違いはありません。ただエアコンは冷媒ガスの流量を細かく制御するための弁がいくつか設けられていて、長い期間動かさないとその弁が固着してしまうことがまれにあります。1年程度であれば特段問題は無いと思われますが、2年3年と型落ちの期間が長くなればなるほど固着のリスクは高まります。
初期不良時の対応に違いあり
実は私自身、メーカーのサービスエンジニアとして何千件と家電の修理をしてきましたが、エアコンに限らず初期不良というのは少なからずあります。初期不良やメーカー保証期間内の故障に関しては基本的にはメーカーが対応する事になり、その際に製造年というのが重要になってきます。
そもそも初期不良の初期っていつまで?
これはメーカーによっても、ものによっても違います。公表はされていないですし、社内でもあえてはっきりとした規定は設けてはいないと思います。目安として通常1ヶ月、良心的なところで3カ月といったところでしょうか。
では製造年で初期不良時の対応がどう変わるかというと、例えば取り付けて次の日に故障した場合、新商品の場合はメーカーが商品を交換してくれますし、もう使いたくないという方にはほかの方法もあります(メーカーの社内規定の為詳しくは言えませんが)販売店で交換してくれる場合もあります。
これが型落ち品となると、たとえ取り付けた次の日に故障しても修理対応になります。そもそもメーカーにも商品の在庫がないので交換することはできません。でも販売店に在庫があれば交換できるのではないか?これに関しては販売店次第ですが基本的に難しいでしょう。というのも新商品の初期不良品であれば販売店はメーカーに返品できますが、型落ち品は返品を受け付けません。もし販売店が交換するとなると不良品の処分費用を含めすべての費用が販売店の負担になりますので、よほどのことがなければ交換はしないでしょう。
修理部品の保有期間に違い
エアコンに限らず家電に関しては修理に使用するための部品保有期間というものがメーカーごとに定められています。これは法律や義務ではないですがメーカーが自主的に定めていてエアコンの場合、主要メーカーであればおおむね製造終了後10年位になります。
・パナソニック製エアコン部品保有期間掲載ページ
・東芝製エアコン修理部品保有期間掲載ページ
・ダイキン制エアコン修理部品保有期間掲載ページ
・日立製エアコン修理部品保有期間掲載ページ
・シャープ製エアコン修理部品保有期間掲載ページ
では10年間の延長保証に加入して購入後9年目で故障した場合にはどうなるでしょう。新商品であれば何も面倒なことは無く販売店や保証会社を通して修理依頼をすればメーカーが直してくれます。
これが製造後2年経過して購入したエアコンだった場合、部品保有期限を過ぎたことによってメーカーでは対応できない可能性が出てきます。メーカーが対応できないのであれば実質修理は不可能ということです。保証期間内なのに修理ができないといった事態になるわけですが、ここから先はお客様自身で販売店や保証会社と話し合ってどうするか決めるわけですが、最後はお客様が折れてあきらめて新しいのを購入するパターンが多いです。
製造年の見分け方
型落品と新商品の違いは分かっても店頭に表示されていない場合見分けがつかないですよね。
ネットで検索すると『本体のラベルを確認しましょう』と結果が出るわけですが、購入する前に知りたいわけです。店員さんに聞いても全員が全員把握しているでしょうか。
実はエアコンの型番からある程度判断できます。簡単に判別できるメーカー、分かりずらいメーカー、主に2パターンありますので紹介していきます。
全メーカー共通の数字
エアコンを購入する際に部屋の広さにあった商品を選びますが、その目安として共通で使われている畳数はそれぞれ定格冷房能力をわかりやすく表したもので『2.2kw=6畳|2.5kw=8畳|2.8kw=10畳…』と全メーカー同じで必ず型番に記載されています。
アンダーラインを引いたところが共通部分となります。
そしてハイフン(ー)前のアルファベットの頭文字がメーカーを表しています(ダイキンは頭1文字)
わかりやすいメーカー
わかりやすいのがダイキン、パナソニック、三菱です。
共通の冷房能力を表す数字の後ろの数字が年式です。
2024年製であれば【4】か2【24】2023年や2022年製であれば【3】や【2】になります。
ここにはあげませんでしたが富士通もこちらのわかりやすいグループに入ります。
わかりずらいメーカー
わかりずらいのが日立、シャープ、東芝です。
日立は数字の後ろのアルファベット1文字、シャープと東芝は数字の前のアルファベット1文字になり、共通しているのは1年ごとにA.B.C.順に変わっていくところですが、この場合今年モデルのアルファベットを調べ、それより前のアルファベットであれば型落ち品であるというくらいの判断しかできません。経営難に陥った企業がこちらのグループになるのは気になるところではありますが…。たまたまでしょう。
まとめ
型落ち品はいくら格安とはいえエアコンの購入となると安い買い物ではないですし、できるだけ長く使いたいと思われて購入する方が大半です。
ベストな選択は新商品を10年保証を付けて購入することですが、型落ち品でも考え方によってはベストな選択肢となり得ます。
初期不良などはめったに起きることではありませんし、たとえ初期不良が起きても中古部品を使って素人が修理するわけではなく、しっかりメーカーの技術者が対応してくれます。1年落ちの商品に8年の延長保証を付けて購入するなんてこともできます。
リスクを理解した上で許容できるのであれば型落ち品はお得だと思います。ただし、年式を表示せずに販売しているお店は、売れた後のことは知らないという考えですのでの購入はおすすめしないです。
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当店でもお買い得な型落ち品も取り扱っており、延長保証も5年8年10年とお好みに合わせてお選びいただけます。
販売から取り付けまで一括して行っているため、新商品でもどこよりも安くご購入いただけ、取り付け工事も安くて早い対応が可能です。
商品ページから工事費用も含めた料金のシュミレーションもできるようになっていますのでお気軽にご利用ください。
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